春山 泰己 卒業論文要旨
宇宙開発が民間でも広く行われるようになり、将来的には超小型人工衛星の打上げ数増加や宇宙空間を利用した高速輸送の実現などが想定されている。これらの実現を見込んで開発が活発化しているのが宇宙港(スペースポート)である。 本論文では、既存の空港を宇宙港として活用することを目指す大分空港の今後に焦点を当て、これまでの大分空港の取り組みや生じている課題を示し、これからの事業展開を想定したロードマップの作成を行った。 本論文内で作成したロードマップは、収集した情報からSierraSpaceが開発する宇宙往還機 “Dream Chaser” の帰還、国産サブオービタル機の実証実験開始、国産サブオービタル機実用化の実現時期をそれぞれ 2025年、2030年、2040年と仮定し、法・設備環境面、宇宙港の利活用面、産業集積面から進めるべき方向性を示したものとなっている。