「人工衛星の軌道と可視数についての「ダジック・アース」コンテンツ作成」

木村太一 卒業論文要旨

ダジック・アースは、京都大学の地球科学輻合部可視化グループが中心になって進められている、地球や惑星を立体的に表示するプロジェクトである。

本研究の目的は、ダジック・アースにおいて、人工衛星の動きとその可視数について可視的に理解できるコンテンツを作成することである。そのために、人工衛星の軌道情報が記載されたSP3ファイルやCPFファイルから、衛星位置や地上からの可視数を計算するプログラムをC++とAWKを用いて開発した。このプログラムで計算したデータを元に、Genetic Mapping Tools で JPEG 形式の地図画像を作図することで、ダジック・アース上で動作するコンテンツを作成した。

その結果、衛星レーザー測距(SLR)衛星や、GNSS衛星の動きを表現するコンテンツを作成した。GNSS衛星については、地上での可視衛星数マップ、さらには可視衛星数の1992年から2016年までに至る増加傾向について示すことができた。