溝江桃 卒業論文要旨
本研究の目的は、衛星リモートセンシングデータによって解決される可能性のある課題を分析し、衛星データの新しい利用方法を考え提示することにある。国土の67%を森林に囲まれている日本では、近年、放置林の増加などにより倒木の危険性が増している。倒木は、生活インフラや人身事故につながるケースもあり、安全な社会生活の為に、倒木の早期発見・事前の危険性検出が重要である。本論文では、リモートセンシング技術について紹介したのち、①虫害、②腐朽、③突風や台風、④着冠雪という倒木の原因にわけて、それぞれ衛星リモートセンシングの強みである広域性、継続性、搭載するセンサの多さなどを生かした倒木検出の手段を検討した。